絵本で日本語 教えてます

外国人や外国にルーツのある子どもに日本語を教えるための 教材としての絵本紹介

だいぶつさまのうんどうかい 苅田澄子

 

運動会のシーズンには、JSL児童生徒向けに、運動会に関する絵本を読みます。
最近は、コロナ渦の影響で、競技のほとんどを見たことがない子や覚えていない子が多いので、競技はあらかじめ別資料などで教えてから読みます。自分がやったことがある競技や、今練習している競技が絵本の中に出てくると、とてもよろこびます。

 

この本は、仏様たちの運動会に大仏様がはじめて参加する、というユーモラスな絵本。出てくる仏様たちの動きが面白く、また僧侶でもあるイラストレーターの中川学氏の絵がとてもきれいです。


子どもたちは千手観音の玉入れをずるい!と笑い、パン食い競争ならぬ"まんじゅう食い"競争の狛犬の姿を面白がります。
一度読んだ後も、裏表紙に描かれた説明着きの仏様を見たがります。

 

私が教えているのが大仏に近しい地域なので、皆たのしんで読みますが、宗教の関係には配慮し、問題がありそうなら読みません。