絵本で日本語 教えてます

外国人や外国にルーツのある子どもに日本語を教えるための 教材としての絵本紹介

このサイトについて

こんにちは。日本語を教えています、榛原です。
教える相手は、主に、外国人児童です。
親の仕事の関係で日本に来た子や、進学のために来た子、日本で生まれた外国籍の子などに日本語を教える仕事をしています。
公立の小学校や中学校、日本語のスクール、オンラインレッスンなどで教えています。
大人の生徒もいますが、なぜか私が受け持つ生徒は子どもばかり。。。正直、子どもが大好き!というわけでもないので、ああ大人に教えたいな、その方が楽なのに!と逆立ちをし続ける子を席につかせたり、静かに!と何度も人差し指を立てたりしながら思っていたのですが、いざ、念願の大人の生徒を持ってみると、なんだか物足りない…。
いえいえ、もちろん授業は楽しいし、スムーズで、とても良いのですが、子ども相手の授業は、ぐっちゃぐちゃになることもありますが、楽しいのです。こちらが予想しなかったことが、毎ターン出てきます。そして、通じなかった言葉が通じるようになり、語れることが多くなると、この子はこんな性格だったのかとまた新しい発見をしたり。
最初は心細そうに私の手を握りながら授業を受けていた子も、かたくなに日本語を話そうとしなかった子も、自信をもって話すようになる姿は、とてもたのもしいです。

私が教材として使用している教科書は、ニーズやレベルによって様々ですが、ひとつだけ共通しているのは、絵本を読むことです。
「絵本で教えるにほんご」という野呂さくえ先生が書かれた教師向けの本を基に、授業で使える文型が出来たらそれが出てくる絵本を読むようにしています。
また、季節に関する絵本や、公立小学校では学校行事に関する絵本も読みます。
1コマ45~1時間しかないので、その中で読めるように短い話を持っていきます。ひらがなが読めるようになってきたら、一度全部読んだあとに、一文ずつ、一段落ごと、1ページずつなどと分け合って読みます。(公立小ではその日教えた文型が教科書にあれば、教科書を読みます)
公立小・中学校に通っている子には、話しながら(また特に必要な技能を見ながら)、後攻シラバスで授業を組み立てています。
いわゆる外国語として日本語を学んでいる子たちには、「こどものにほんご」や「中学生のにほんご」の教科書を中心に、後半になったらいろどりを取り入れたりNHKニュースのやさしいにほんごを読んだり、小学生新聞を読んで説明したり感想を言い合ったりしています。

授業内容に関しては、私もまだ試行錯誤しています。
授業で使用した絵本が多くなってきて、自分で一度整理をしたいと思ってブログをたちあげました。
皆さんのお役に立つことがあれば幸いです。
また、どれもとても良い絵本ですので、小さいお子さんをお持ちの日本語母語話者の方にもおすすめです。